シバトラ
-第6話-
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それを聞いた落合は、さくらに執拗に決断を迫り、やがてさくらは銃を下ろす。落合を見逃すという決断を下したのだ。落合は歪んだ顔で竹虎を見ると、父親を撃った自分が憎くないのかと聞く。竹虎は、小次郎やさくらと同じくらい憎いが、落合の銃弾から自分をかばってくれた父の思いに応えたいのだと言う。いつでも味方でいてくれた父のように、自分も何があっても人を信じようと決めたのだと答える。それなら、自分が信じてくれと言ったら信じるのかと落合が聞くと、竹虎は「信じるよ」とうなずく。落合は冷たい目で竹虎を見据えると、そういうところがムカつくんだと言い、竹虎に殴りかかる。それを受けきった竹虎は、「次はないからね」と強い口調で落合に言う。

その場を去り車に乗り込んだ落合は、透子を殺すようにと電話で指示を出す――が、電話に出たのは白豚だった。透子はすでに白豚によって救出されていたのだ。

翌日、横浜みなみ署では、新庄が今回の一件はすべて岩城がやったことでいいのかと、さくらに念を押すと、さくらはそれでいいと答える。新庄が去り竹虎とふたりになると、落合のことを諦めたわけじゃないと言い、ポケットからあめ玉を取り出し竹虎に渡す。最近、若い子たちの間で流行っているというそのあめ玉を舐めた竹虎に、さくらは「どう?覚せい剤の味は?」と言い……。

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