離婚弁護士II
-Story-
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事務所に戻った貴子に、大介は自分の思いをぶつけた。好きなら格好つけていないで会えばいい、というのだ。感情を抑えきれなくなった大介は、貴子だけでなく、親権問題以来どこか自分に対して遠慮しているような態度をとっていた絵里にも思いをぶつけた。「出来ちゃった結婚したって、バツイチだってどうだっていい」「人間なんて矛盾してるもんなんじゃないですか?」「弁護士だって人間なんですよ」。そんな大介の言葉が、貴子と絵里の胸に響いた。
その夜、貴子の携帯電話に三神から連絡が入った。すると貴子は、「誰かを泣かせてまで幸せになろうとは思えない。それに、そんなことをしたら、依頼人と向き合えなくなる」と三神に告げる。貴子は、「本当に終わりなのか?」という三神の言葉に答えず、電話を切り…。
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