離婚弁護士II
-Story-
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同じころ、貴子と絵里は大庭(松重豊)の店「鬼の涙」にいた。絵里は、貴子から古池の一件を任されるが、納得はしていないようだった。占いで自分の人生を決めるような人間は愚かだ、という絵里。そんな彼女に貴子は、「あなたはいま28歳で、仕事もバリバリこなして怖いものなしかもしれない。だけど、いつまでもその勢いだけじゃいられないと思う。走り続けて…ふっと疲れたときに、何かに頼りたくなる。それが占いだったとしても、誰も責められないわ」と告げる。そこに、ふたりの気まずい雰囲気を見かねた大庭が声をかけ、トランプを差し出した。「赤」のカードが出ればラッキーなのだという。貴子と絵里がカードを引くと、ふたりとも「赤」だった。貴子は、大庭からカードを奪った。実は、大庭が持っていたのは最初から全部「赤」だったのだ。

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