離婚弁護士II
-Story-
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この騒動のせいで、三神との食事の約束をすっかり忘れていた貴子は、慌ててレストランに向かった。三神はすでに酔っているようだった。そこに、三神の雑誌でモデルをしている女性が通りがかり、彼に挨拶をした。が、実は三神は、若い女性が苦手なのだという。そんな彼から、日を改めてゆっくり食事でも、と言われた貴子は、すっかり舞い上がっていた。
その帰り道、貴子の携帯に時夫から電話が入った。貴子に話があるのだという。時夫が仕事の関係ですぐ近所にいることを知った貴子は、川沿いの公園で彼と会った。七海商亊の内情を知る貴子は、時夫が話を切り出す前に、役員に選ばれそうにない苛立ちから京子にあたってしまったのではないか、と尋ねた。時夫は、何も答えなかった。そんな彼に貴子は、役員選挙の結果がどうなっても、時夫のいままでの仕事に対する評価は変わらない、と言って慰めた。
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