離婚弁護士II
-Story-
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絵里は、離婚に伴う慰謝料の請求として、時夫の退職金の仮押さえをかけた。会社にまでその書類が送られてきたことに激怒した時夫は、貴子に連絡を取り、いまは役員になれるかどうかの大事な時期だ、とクレームを入れる。生活費を入れなくなったのも、経費削減のあおりを受けたからなのだという。
貴子は、ただちに絵里を呼び、今回の件について問いただす。しかし絵里は、この案件は夫婦財産契約から離婚手続きに変わっているのだから、慰謝料に保全をかけるのは当然だ、と言い切った。そこで初めて京子が家を出てしまったことを知った貴子は、驚きを隠せない。
別の日、絵里は時夫を事務所に呼び出し、離婚に伴う慰謝料として3000万円を請求した。時夫は、まるでケンカを売るような絵里の態度に腹を立て、裁判でも何でも勝手にやればいい、と言い残すと席を立ってしまう。
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