離婚弁護士II
-Story-
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浩介の会社を訪れた貴子と柳田は、彼の不法行為を理由に、財産分与として4000万円を請求した。実は、浩介が千春に電話したときの留守電が1件だけテープに残っていたのだ。それは、浩介が千春の誕生日にかけたもので、そこには「いまも借金を返している」という浩介の声が入っていた。観念した浩介は、はき捨てるように千春を罵った。すると柳田が口を開いた。千春は、浩介から受け取った500万円には手をつけず、地元でアルバイトをして生活していた、と。「あんたがまたやり直すときにその金を使うつもりだったんだろう。いい女だねぇ」。柳田は、浩介にそう言うと、貴子とともに彼の部屋を後にする――。

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