大奥
〜華の乱〜
-第十話-
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綱吉はその足で信子を見舞った。信子は余命幾ばくもないので側を離れたくないと綱吉にすがり、口移しで薬を飲ませてくれと懇願する。綱吉は願いをかなえてやろうと、信子から薬包を受け取った。それは、あの毒薬であった。水を含んだ口に薬を入れる綱吉。と、信子が不意に綱吉の口を手で塞いだ。「お飲み下さいませ。これは毒じゃ」。綱吉は薬を吐き出すが、力が抜けてくる。そんな綱吉に、これまでの呪いの言葉を吐く信子。さらに信子は長丸殺害の真犯人も自分だと明かす。毒は柳沢からもらったとも。愕然とする綱吉の意識は遠のいていく。信子も残った薬を飲み「ようやく上様が自分のものになった」と動かなくなった綱吉を抱きしめた。
綱吉は生死をさまよう日々が続いた。そんなある日、音羽(余貴美子)は柳沢の邸に忍び込み、幽閉されている成住に接触。音羽は、天下の乱れや吉保の専横、長丸の死を明かし、成住に懐刀を手渡す。
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