大奥
〜華の乱〜
-第五話-
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そんなある日、安子とお伝が出くわした。緊張の中、安子は湯殿での出来事は口外しないとお伝に告げる。お伝は、言いがかりとしらを切るが、安子は石段で草履の鼻緒が切れた時に一度、湯殿が二度目、三度目は無いものと思えと釘を刺す。お伝は目に涙をため「世継ぎは徳松じゃ!」と去り行く安子の背中に向かって叫ぶ。安子はそんなお伝の方を、ふと哀れに思うのだった。すると、そこに右衛門佐が控えていた。安子は、右衛門佐に事の次第を説明し、お伝が世継ぎに執着するのなら自分は譲っても良いと考えていると語る。

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