のだめカンタービレ
-Story-
[10/12]
公演当日、客席には、一般の客だけでなく、清良の師匠・ドゥーンやプロオケ関係者、評論家などの姿もあった。最初の曲はモーツァルトの「オーボエ協奏曲」だ。龍太郎や真澄に背中を押されてステージに立った黒木は、自分のことを信頼してくれた仲間たちに応えようと、素晴らしい演奏を披露した。
休憩を挟んで演奏されたのは、ブラームスの「交響曲第1番」。情熱と絶望・対位するふたつの旋律、そしてクライマックスの歓喜の歌へと、見事な演奏を見せるR☆Sオケ。のだめの目からは涙が溢れていた。演奏が終わり、一瞬の静寂の後、ドゥーンが「ブラボー!」と叫んだのを合図に、歓声の波が押し寄せた。のだめは、椅子から立ち上がることができず、その場で俯いて嗚咽した。
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