泣かないと決めた日
- ストーリー -
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桐野の言葉を胸に刻んだ美樹は、妹・愛(川口春奈)の様子を見に行き、足の手術後、懸命にリハビリをする愛の姿にも力をもらう。自分の気持ちに整理がついた美樹は、仕事への集中力も取り戻し、白石杏子(有坂来瞳)から引き継いだ納品一覧表を見ていた。すると、数字に不審な箇所があるのに気付き、佐野有希子(木村佳乃)に報告する。
同じ頃、仕事で取引先にいた栗田琴美(紺野まひる)の元へ、琴美の息子が通う保育園から連絡が入る。息子が熱を出しているので早めに迎えに来てほしい、というのだ。自分もすぐには行けないが夫に電話をされては困る琴美は会社に電話をし、結局、美樹が息子を迎えに行くことに。息子を連れた美樹は、琴美の自宅近辺で待機するように言われていたが、息子がトイレに行きたいと言い出し、琴美のマンションに入っていく。そこで美樹は、家中の家具に修繕の跡があることに気付く。そして、ほどなく夫(松田賢二)と琴美も戻るが、夫は琴美に家事と両立できないなら仕事を辞めろ、と琴美を突き飛ばす。
その頃、美樹の報告を受けて納品書の過去のデータを精査していた有希子は、2千万円を超える使途不明金があることを発見する。翌日、部長・梅沢仁(段田安則)に報告するが、梅沢はこの件は自分に預けてくれ、と強引に有希子を納得させる。
翌日、美樹はあざを作りながら出社した琴美に仕事を辞めようと思ったことはないのか、と尋ねる。琴美は、仕事は自分と社会の接点で、辞めてしまえば自分には家庭という狭い世界しかなくなってしまうし、自立できれば大切なものを守ることもできる、と話す。
それを聞いた美樹は、どんな状況にあっても自分らしくあろうと頑張ることがこれからの自分を作っていくんだ、と気持ちを新たにする。
そして、数ヵ月後――。美樹は、仲原と万里香の結婚式に出席していた。そこには、元同僚たちに混じり杏子の姿もあった。すると、梅沢が有希子のことで聞きたいことがある、と杏子に声をかける。そんななか、偶然、仲原に会った美樹は、今は言えないがいつか心から祝福できるように頑張るから幸せになってほしい、と告げる。そして、踵を返した先にいた桐野に、どんなことがあっても揺らがない自分の何かを見つけたいから仕事をください、と頭を下げる。
後日、集まった海外食品部の社員たちを前に、桐野がクライアントに新商品を紹介するためのフェアの企画をコンペで決めることにした、と発表する。企画が通った者がフェアの責任者で、チャンスはみな平等にあると言う。それを聞いた美樹は、目を輝かす。
その頃、梅沢は「社内イジメに関する報告書」という文書を作成し……。
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