メイちゃんの執事
*… 第9話(4/4) …*

あくる朝、剣人の前に、右近と左近がやってきた。金太郎の使いできたのだという。ノートPCを介して、剣人に話し始めた金太郎は、Sランク執事を目指して留学しろ、と命じた。金太郎だけでなく、執事協会の人間である右近、左近も、剣人の執事としての才能を認めているというのだ。金太郎は、メイには求めるものを戦ってでも掴み取ろうとする覚悟が足りない、と剣人に告げた。「お前はどうだ?メイの心を掴むために、兄・理人を越える覚悟があるか?」。金太郎は、そう剣人に告げた。

そのころメイは、ある山にいた。そこは、両親と一緒に遊びにきた思い出の場所だった。そこに現れた理人は、ローズから託された封筒をメイに手渡して去っていく。その手紙には、本郷家とのつながりを知ったときのメイを案じる、両親の思いが綴られていた。「自分にとって大切なものは何か…それがわかれば、どのような覚悟を持つべきか、答えはきっとでるはず。その答えが出たときは、勇気を出して戦いなさい」。メイの目から涙があふれた。

理人の後を追ったメイは、戦う決意を伝えた。理人は、そんなメイの手を掴んで自分の胸に当てると、以前メイに言った言葉を繰り返した。「それでは私は、メイ様が戦うための剣に、メイ様を守るための盾になりましょう」と――。

学園に戻ったメイは、理人を賭けた決闘<デュエロ>をルチアに申し込んだ。理人がその結果に従うことを確認したルチアは、もし自分が負けたら、理人を諦めるのはもちろん、本郷家の後継者の座を辞退し、ルチアの称号も返して学園から去る、と言い出す。その代わり、自分が勝ったときは、メイだけでなく、泉やリカらクラスメイト全員に学園から去ってもらう、と続けるルチア。それを聞いた泉たちは、ルチアの出した条件を受け、メイを応援すると宣言する。が、次の瞬間、多美が放ったボーガンの矢が理人の腹部に突き刺さり…。

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