メイちゃんの執事
*… 第6話(4/4) …*
舞踏会の日。泉は、クラスの皆に、会場に向うよう指示した。渋々立ち上がり、向おうとするお嬢様たち。そのようすを見ていた剣人は、もうこんなことは止めようと皆に告げた。そこに由真や聡美ら太陽生たちがやってきた。その前に歩み寄り、改めて執事入れ替えを止めようと提案する剣人。「お互い信頼して、相手のこと大事に思ってるから一緒にいられるんじゃねえか!」。剣人の言葉に動かされ、根津が、続いて青山(真山明大)らも本来自分が仕えるべきお嬢様の元へと戻った。他のクラスからやってきたお嬢様や執事たちもその動きに賛同した。泉は、これが生徒の総意だと由真たちに告げた。取り囲まれた太陽生たちは、何も返すことができなかった。喜び合う生徒と執事たち。メイは、涙を浮かべながら剣人のことを見つめていた。と、そのとき、メイは、教室の陰から手招きする多美の姿に気づく。
理人は、ルチア宮を後にして、メイのもとへと急いでいた。
メイは、多美の案内で、理人が待っているという場所へと向っていた。その際、多美は、執事入れ替えの間、理人が徹夜で陰寮を見張っていたことをメイに告げた。
メイが案内されたのは、あの『時間のない館』だった。だが、そこにいたのは理人ではなく剣人だった。「あの詩の本当の意味、教えたろか。ふたりが永久に結ばれるのは天国なんやで…」。多美は、そう言うと、いままで見せたことがない表情でメイたちを見据えてこう告げた。「すべてはルチア様のため」と――。
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