メイちゃんの執事
*… 第4話(2/5) …*

森の奥に逃げたメイと剣人は、男たちが追ってこないのを確認し、ようやくひと息つく。そこに泉が現れた。剣人は、泉が男たちを雇ってメイを襲わせたのではないかと強く疑い、これ以上勝負を続ける必要はない、と言い放った。それに対して泉は、自分はこの勝負に勝たなければならないだから中止にはできない、と返す。剣人は、そんな泉に怒りをぶつけようとした。が、それを制したのはメイだった。メイは、そばにいると言ってくれた理人のために自分もこの学園で頑張りたい、と泉に告げた。メイの言葉に、剣人はショックを隠せなかった。少し離れた茂みには、右近(高木万平)と左近(高木心平)の姿があった。「理人の読みどおりだったな」。そう話すふたりの後には、メイを襲った男たちが縛られていた。

宝探しが終了した。メイも、終了間際になんとか戻ってきていた。泉が見つけてきたのは木場が肌身離さず持っているという執事教本。一方、メイが持ち帰ったのは泉が木場にプレゼントした手作りのネクタイだった。判定を求められた木場は、メイが持ってきたネクタイが宝物であることを明らかにした。宝箱が置かれていた花壇にも意味があることをメイは知っていた。あの花壇は、花が好きな泉のために木場が毎日手入れしていた場所なのだ。

そこに理人が戻ってきた。理人は、泉に向って木場の思いを代弁すると、こう続けた。「我々は、ただ執事の資格を得れば存在できるというものではありません。お仕えしたいと思えるお嬢様がいてこそ、我々は執事として生きていけるのです」と。泉は、力なくその場に崩れ落ちた。

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