メイちゃんの執事
*… 第2話(5/5) …*

廊下でメイに出会ったリカは、自分が仕返しをするまで学園から追い出されないように気をつけろ、と憎まれ口をたたいて去っていく。遅れてやってきた青山は、礼の代わりだといって、理人のことをメイに話した。理人は、1年前も学園にいたが、どのお嬢様に誘われても全部断って仕えなかったのだという。「なのに、いまはお前に仕えている。あいつにとってお前はそういう存在だってことだ」。青山は、メイにそう告げた。
同じころ、泉は、リカを勝たせろという命令に背いた罰として、太陽生たちから、陰への降格を言い渡されていた。それを止めたのは忍だった。ルチアが泉の処分に異議を唱えているというのだ。実はそのころ、泉の運命を変えるようなある出来事が起きていた。

青山の言葉を意識してしまい、理人の顔を見ることができないメイは、ひとりで散歩にでかけ、ルチア宮を訪れる。そこでメイは、お嬢様になりたいと思っているわけではないが、理人と一緒なら頑張れるような気がする、とルチアに打ち明けた。するとルチアは、それは錯覚ではないか、と言ってメイに冷たい視線を向け、ふいに本郷家の話を切り出した。やってきた忍は、メイにルチアの本名を告げた。ルチアの本名は本郷詩織――メイ同様、本郷家を継ぐ資格を持つ者だった。

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