メイちゃんの執事
*… 第1話(1/5) …*

柴田理人(水嶋ヒロ)は、日本最大の大企業である本郷グループに代々仕えてきた執事の家系・柴田家の若きホープ。容姿端麗で頭脳明晰、強じんな肉体と精神力を併せ持つ理人は、公式執事資格の最高位であるSランクを獲得している数少ない執事のひとりだ。そんな理人が新たに仕えることになったのは、東京郊外にあるうどん店「しののめ」のひとり娘で、17歳の女子高生・東雲メイ(榮倉奈々)だった。

メイは、優しくて仕事熱心な両親とともに質素ながら幸せな生活を送っていた。メイは、勉強は苦手だったが、色気より食い気の明るい性格でクラスの人気者だった。幼なじみの柴田剣人(佐藤健)は、そんなメイにずっと思いを寄せていた。だが、お互いに負けん気が強く、顔を合わせればすぐケンカになってしまうような間柄だったこともあって、剣人はその気持ちを伝えられずにいた。

ところがある日、思わぬ不幸がメイを襲った。メイの両親が事故で他界してしまったのだ。天涯孤独の身となったメイは、親友だった仲本夏美(星井七瀬)の家に身を寄せた。剣人はメイのことが心配で仕方なかった。気丈に振舞い、葬儀の翌日には店を開けたメイは、疲れ果て、後片付けの最中にうとうとしてしまう。そこに突然現れたのが理人だった。

「本日からお仕えいたします。メイお嬢様の執事です」。理人は、そうあいさつすると、驚くべき事実をメイに告げた。実は、メイの父・周太郎(橋爪淳)は本郷グループの現当主・本郷金太郎(津川雅彦)の実の息子だった。しかし周太郎は、19年前に家を飛び出し、メイの母・ユウ(山下容莉枝)と駆け落ちをしたのだという。つまり、周太郎が亡くなったいま、メイは本郷家の正当な跡取り候補となったのだった。そして、金太郎の命令でメイに仕えることになったという理人は、何と剣人の実兄でもあった。

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