ラスト・フレンズ
-Story-
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そんななか、美知留は、宗佑がカゼで1週間も区役所を欠勤していることを知る。心配した美知留は、食事の買い物をして、宗佑のマンションへと向かった。
美知留の看病を受けた宗佑は、彼女を抱こうとする。美知留がそれを拒絶すると、瑠可が憎い、などと言い出す宗佑。美知留は、そんな宗佑に、約束を守れない人とは一緒にいられない、と告げた。すると宗佑は、いきなり激高してお粥の入った茶碗を壁に投げつけ、嫌がる美知留を無理矢理ベッドに押し倒す。

シェアハウスに戻った美知留は、平静を装って皆と一緒に食事をしようとした。その際、タケルは、美知留の腕にあるアザに気づく。
美知留は、タケルに正直な気持ちを告白した。瑠可の言うとおり、宗佑と一緒にいても幸せにはなれないとわかったこと、それでもまだ彼を嫌いになれないこと…。「彼が変わるのを待てるか、待ちきれずに心が離れていくか…決めるのは人じゃない。自分だけだから…」。タケルは、そういって美知留を慰めた。美知留は、瑠可から、タケルのような人を好きになればいい、と言われたことを打ち明けた。そして、瑠可にも何年も思いを寄せている好きな人がいることも…。

あくる日、瑠可は病院を訪れてカウンセリングを受ける。自分が性同一性障害ではないかと思ったからだった。
病院を後にした瑠可は、タケルを公園に呼び出した。タケルと一緒にいると安心する、という瑠可。タケルは、そんな瑠可に、美知留から聞いた話を切り出した。が、瑠可は、片思いだ、とさらっと答えるだけだった。

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