ラスト・フレンズ
-Story-
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あくる日、タケルは、仕事を終えた美知留を迎えに行く。タケルは、瑠可の実家で開かれるパーティーに美知留と一緒に来てほしい、と瑠可から頼まれたのだ。
タケルとともに瑠可の実家を訪れた美知留は、瑠可の父・修治(平田満)や母親の陽子(朝加真由美)から歓迎を受ける。かつて美知留は、よく瑠可の家を訪問し、陽子の手料理をご馳走になったりしていた。そこで久しぶりに楽しいひと時を過ごした美知留は、シェアハウスに帰らず、瑠可と一緒に岸本家に泊まった。その夜、瑠可は、人を幸せにできるのは宗佑ではなくタケルのような男だ、と美知留に助言する。美知留は、そんな瑠可に、好きな人はいないのか、と尋ねた。瑠可は、何年も前からずっと思っている相手がいる、と答えた。しかし、自分の気持ちを伝えるつもりはない、と続けて…。

遠慮して岸本家を後にしたタケルは、シェアハウスに戻った。すると、エリがひとりで酒を飲んでいた。実はエリは、妻のところに離婚の話し合いに行く、という友彦(山崎樹範)に付き添っていた。だが、友彦が急に自宅に泊まっていく、と言い出したために、ひとりで帰ってきたのだ。酒に酔ったエリは、寂しさを紛らわすようにしてタケルに迫り、キスしようとした。その瞬間、言いようのない嫌悪感に襲われたタケルは、エリを突き放してしまう。タケルは同性愛者ではないか、と疑ったこともあるエリは、拒絶されたショックを隠しながら、彼にそのことを尋ねた。タケルは、曖昧な表情でただうなずくだけだった。

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