ラスト・フレンズ
-Story-
3/3
美知留とともにマンションに戻った宗佑は、彼女に髪を切らせる。美知留がタケルの髪を切っているところをずっと見ていた宗佑が自分から言い出したのだ。何故か緊張を抑えられず、手が震える美知留。すると宗佑は、美知留の手を掴んでハサミを自分の耳に向けた。恐怖を感じた美知留は、もう男性の髪は切らない、と宗佑と約束する。
瑠可のレースの日がやってきた。応援に駆けつけるタケル、エリ、友彦。修治や瑠可の弟・省吾(長島弘宜)の姿もあった。
スタート直前、瑠可は、オートバイにつけたお守りを握り締めた。するとそこに、美知留がやってくる。宗佑の許しを得て応援にきたのだ。
美知留の姿を見つけた瑠可は、今日だけは負けられない、という強い決意でレースに臨んだ。果敢にコースを攻め、やがてトップに立つ瑠可。ところが次の瞬間、接触を避けようとしてバランスを崩した瑠可は、そのままコースアウトして意識を失ってしまう。
病院に収容された瑠可は、ベッドの上で目を覚ます。美知留とタケルが瑠可に付き添っていた。瑠可のケガは、脳しんとうと肋骨のヒビだけで、命に別状はなかった。
安心した美知留が病室を後にしようとすると、ドアがノックされた。入ってきたのは宗佑だった。突然のことに動揺する美知留。宗佑は、そんな美知留に、瑠可を紹介してほしい、と告げた。
美知留と宗佑が帰った後、瑠可は、タケルや入院の手続きから戻った修治たちと談笑していた。トイレに立った瑠可は、廊下の奥で美知留と宗佑の話し声を耳にした。続いて聞こえてきたのは、何かが叩かれるような音だった。とっさに音のする方に向かった瑠可が目にしたのは、床に倒れこんでいる美知留と、イスを持って立ち尽くす宗佑の姿だった。瑠可は、身を投げ出すようにして美知留を庇うと、宗佑に向かって「私の美知留に触らないで!」と叫び…。
[前へ]
△もどる
0.ラスト・フレンズ TOP
(C)フジテレビジョン