わたしたちの教科書
━- ストーリー -━
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開廷前、珠子のもとに、直之(谷原章介)がやってきた。そんな直之に、明日香はこんな裁判を望んでいなかったのではないか、と話す珠子。すると直之は、この訴訟は勝敗に関わらず意義があるものであり、珠子の闘いに恥じるところはひとつもなかった、と告げた。

判決は、一部を除いて原告の請求を棄却する、というものだった。被告である西多摩市には安全配慮義務違反があったことは認められたが、朋美が証言したとおり、明日香の死は、いじめを苦にした自殺ではなかったからだ。

喜里丘中学校では、各教室で、ホームルームが行われていた。テーマは「世界を変えることが、出来ますか?」。珠子が、黒板に書いたものだった。生徒たちは、思い思いの意見を発表していた。

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