わたしたちの教科書
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そんな折､熊沢は､加寿子(鈴木かすみ)がいじめに遭っている可能性があることをこっそり耕平に伝える｡耕平は､加寿子の携帯電話に連絡を入れた｡すると､その電話に出たのは珠子だった｡加寿子は､珠子の部屋にいるのだという｡
珠子の部屋を訪れた耕平は､そこで加寿子に対するいじめがあったことを教えられる｡加寿子からいじめのことを打ち明けられた両親は､すでに隣町に引っ越す準備を進めていた｡｢彼女のご両親は学校を見放したの｡いまあなたに出来ることは､近々ご両親が届けにくる転校届を受け取ることよ｣｡珠子の言葉にｼｮｯｸを受け､がっくりと膝をつく耕平｡ﾄﾞｱの向こうにいた加寿子は､耕平にさよならを言った｡耕平は､そんな彼女にただ謝ることしかできず…｡
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