わたしたちの教科書
━- ストーリー -━
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すると熊沢は、明日香のことを話し始めた。熊沢は、明日香が1年生だったとき、靴をはかずに下校するのを見たのだという。誰かに靴を隠されたことを直感した熊沢は、校内中を回って明日香の靴を探し、給食室のゴミ箱に捨てられていた彼女の靴を見つけると、汚れを丁寧に拭いて靴箱に戻したのだ。しかし熊沢は、その後も明日香に声をかけたりしなかったのだという。何故なら彼は、雨木が亜紀子(市川実和子)に日誌を書き直させているところを目撃していたからだった。熊沢は、涙を流しながらそう証言すると、「当校にはいじめがございます。わたしは、今日までそれを見過ごして参りました…」と言って深々と頭を下げて謝罪し…。

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