わたしたちの教科書
━- ストーリー -━
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熊沢は、耕平に協力してもらって桜を探していた。そのときふたりは、雑貨店の前で、万引きの疑いをかけられている桜の姿を目撃する。熊沢は、とっさに、店の店長らしき男と桜の間に割って入り、頭を下げた。ところが、桜が盗んだというブレスレットは店の床に落ちており…。
帰り道、桜は、1年前と同じだと熊沢を責めた。桜は、胸を触った教師を殴ったことがあったのだ。そのときも熊沢は、謝罪していた。「わたし、お父さんにもあの先生を殴ってほしかった」。桜は、涙を流しながらそう言うと、その場から走り去った。ずっとそのようすを見守っていた耕平は、娘さんもいつかきっとわかってくれるはずだ、と熊沢に声をかけた。すると熊沢は、「わかってほしくねえよ」とつぶやいた。黒いものを黒いと言えなくなり、白いものを白いと言えなくなったのがいまの自分だ、というのだ。
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