わたしたちの教科書
━- ストーリー -━
[6/8]
亜紀子は、その一件を雨木に報告し、兼良の両親を呼んで話し合うよう進言していた。しかし、雨木は何もしなかったのだ。亜紀子から、2年生になってすぐ、明日香が再び教科書を持ってこなかった、と聞かされた珠子は、質札のことを思い出す。
戸板とともに質店に向かった珠子は、そこで明日香が、大切に持っていた父親の時計を質草にして金を借りたことを知る。明日香は、質店の店主に、必ず時計を引き取りにくるから、と念を押し、借りた1万円で新しい教科書を買ったのだ。
珠子は、協力してくれた戸板に礼を言うと、偽装自殺では保険金は下りない、と告げた。戸板は、借金や養育費の支払いのために、偽装自殺まで考えていたのだ。珠子の気持ちを察した戸板は、雨木に頭を下げて学校に戻る決心をする。
[前へ|次へ]
△もどる
0.わたしたちの教科書 TOP
(C)フジテレビジョン