黒部の太陽
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■撮影リポート その3

▼制作統括 大多亮
いよいよ開局50周年を記念したドラマを放送いたします。「黒部の太陽」は40年以上前に制作され、映画としては一切のリメイクなし。ビデオDVDにもなっていない。50周年を迎え、フジテレビとしては多くの視聴者にあっと驚くような作品を届けたい、という思いで「黒部の太陽」をつくりました。すばらしいキャストに恵まれ、お金もかかっています。連続ドラマ2シーズン分の巨費を投じていますが、こんな機会がないとできないことです。このスケールを多くの方に堪能してほしいと思います。
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▼プロデューサー 鈴木吉弘
50周年記念、という時に何をやるか、と考えた時、「黒部の太陽」を今こそやるべきだ、と考えました。2009年の今制作するドラマとしては、未来を見据えてつくりたい、未来を見ていきたいと思いました。
当時は、戦争と敗戦というところからいかに立ち上がるかという時代。父、母、祖父、祖母がどのように日本の未来を考えていたのか。「黒部の太陽」で描かれている時代は、社長も労務者の方々も自分の人生、快楽などすべてをなげうって日本の将来を考えていた時代です。その皆さんの苦労があって今の現代がある。そのことを考えなければと思いました。このドラマをみていただき、「そんな時代があったな」、というのではなく、これを踏まえ、次なる未来にむけ、この現代をどう継承していくか、あのころの未来に果たして自分たちは立っているのか、そういうことだと思う。
あの頃の方々がいて、今がある。日本を代表するキャスト、そして、河毛監督のようなベテランと若手が一緒になって血のにじむような思いをしてつくりあげました。
5時間という超大作です。すばらしい見応えのあるものとなりますのでぜひご期待下さい。
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▼演出:河毛俊作
この作品は不屈のプライドの話しです。
一番大変なところから立ち上がって、それぞれ立場の違う男3人が描かれています。―――定年間近で残りの人生を家族とすごそうとしていた時に大変大きな事業を任された男、戦争で大きな傷を受けながら国へ戻って仕事も少なくうちひしがれがちな世代の男、彼がその周りにいる男たちをまとめあげ、古いものを大事にしながらも、新しい技術も取り入れていった、そしてその二人に挟まれて、自分が学んだ新しい技術をいかに活用していけばよいか反問していく男。そして彼らを支える男が描かれています。
これは、何もなくても誇りを大事にしていく物語。日本がいろいろな意味で大変な時代へと突入していく時、上から下まで皆が一緒になって彼らがつくった未来という現代に今私たちは立っています。

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