黒部の太陽
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■撮影リポート その3

黒部の太陽貫通記念記者会見レポート

豪華キャスト陣、実物大のトンネルセット、東京ドーム1個分のオープンセットなどなどスケール感を述べるのに枚挙にいとまがないと同時に細やかな人間ドラマを丹念に紡ぎ上げる、フジテレビ史上最大規模のドラマ「フジテレビ開局50周年記念ドラマ特別企画 黒部の太陽」放送がいよいよ3月21,22日に近づいてきた。
先日、2月25日(水)は、「黒部の太陽」で描かれる大町トンネルが実際に貫通した日。51年前のこの日、2年近くに及ぶトンネル貫通までの苦難の日々が報われたのだった。トンネル貫通を記念すると同時に、50年ぶりに映像化されるドラマ「黒部の太陽」のクランクアップを豪華キャスト陣、スタッフから報告するべく、今回記者会見が開かれた。
トンネル貫通記念ということで、トンネルのイメージに合わせたフジテレビ球体展望台に、特撮に実際に使用されたトンネル1/3ミニチュアや、トロッコ、パワーショベルなどを展示した中に出演者が登場した。貫通式にちなみ「3,2,1発破」の香取慎吾のかけ声で、スクリーンに貫通の瞬間の映像を映し出し、音などの演出で貫通の瞬間を来場者に追体験していただいた。
さらにこの日は、初めて約7分間のドラマダイジェスト映像が上映され、その迫力と、魂のぶつかり合い、人間ドラマに皆息を飲んだのだった。
冒頭あいさつに立った、熊谷組倉松班・倉松仁志親方役を演じた香取慎吾も
「先ほど、ダイジェスト版を見ただけで、僕のお袋のピン子さんが涙を浮かべていたのでうれしく、いいものに仕上がったなと思いました。たくさんの人に見て欲しいです。この時代に「黒部の太陽」という作品に参加できて、本当に嬉しいです。」と語り、「この現場では一切不況ということを感じませんでした」とスケール感のある収録を振り返った。またトンネル貫通に至る収録を思い返し、
「監督や周りのスタッフの皆さんに『自分は今日ちゃんと親方になってますか?』という質問を毎回毎回しながら、そして皆さんが『もう親方になってるって言ってるじゃないですか。』と言ってくれたところで、これで平気なんだな、と思えました。最初は本当に難しかったです。」とトンネル貫通に至るまでの苦労を語った。
続いて、関西電力の滝山薫平として、破砕帯との格闘と同時に三女の病との戦いの中で心引き裂かれながらも現場に残るという役どころを演じた小林薫も
「見ていただければ分かるのですが、効率の悪い作業をしています。そういう作業がとてつもない仕事をやり遂げたんだなと思いました。今の時代多分どの分野においてもこういう仕事をやる人達はいなくなっていると思うんです。トンネルを貫通させなければと、とても苦労している人たちを見る時、現代にはいなくなってしまった人たちの姿だと思い、僕も改めて感動しました。そういった意味でたくさんの人たちに見てもらいたいと思います。」
と語った。4ヶ月にわたる撮影を通じ、腰まで水につかり、総量600トン超という水と格闘しながら収録を続けた出演者陣の顔には充実感が充ち満ちている。
熊谷組で最新技術を導入し、倉松と共にトンネル貫通を目指す木塚一利役を演じたユースケ・サンタマリアは、
「4ヶ月間一つの作品にずっと関わっているというのは、実はあまりないんですよ。その4ヶ月間、最後まで(役としての)気持ちをつなげていくということが大変だなと思いました。」と語りつつ、
「やってよかったのは、こういうことが実際にあったんだよということを、ドラマを通して世の中の皆さんに伝えることができるということですね。」と語った。

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