神戸新聞の7日間
[記者たちが見た1・17]

◆震災当日
地震が起きた時、神戸市垂水区の自宅で飛び起きた。ミシミシッ、ギシギシッとマンション全体が降られるようにものすごい揺れが襲ってきた。ガラスの割れる音が響いた。夢なのか現実なのか…この時、金居には判断がつかなかったという。
地震がおさまり、外に出て空を見上げると、白いものがパラパラと降ってくる。雪かと思い手を広げてみると、手のひらに落ちてきたのは、灰だった。
すぐに家族の安全を確認し、ラジオに耳をかたむける…「神戸の震度は6」
自宅周辺には異様な静けさが漂っていた…
防寒着を身に付け、カメラ機材をリュックに詰め込んで原付バイクで家を飛び出した。
家屋倒壊…火事…被災者たち…新聞会館へ行く道すがら現場に出くわしては写真を撮った。
怒声を浴びたりもした。助けを求められたりもした。
それでも金居はただひたすらにファインダー越しでその全てを記録するかのように写真を撮り続けた。
そして、後に金居は忘れることのできない壮絶な現場に向き合うことになる…

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