神戸新聞の7日間
[記者たちが見た1・17]

◆大阪から、新聞会館へ
当時、入社1年目だった小藤は、神戸新聞初の女性カメラマンとして、何とか仕事に慣れ始めた頃。大阪で震災を知り、会社へ向った。
大阪からは尼崎、宝塚と、車で移動しながら取材を続けた。脱線列車、倒壊家屋、地割れ、火事、救出活動、破損した新幹線の高架橋…幼いころから見慣れた景色が、ことごとく崩壊していた。急に、不安が込み上げる…"両親は、大丈夫だろうか"。熱にうかされるようにシャッターを切っていた小藤は、この 時初めて震災が他人事ではないことに気づかされた。
途中、毛布から血まみれの軍手をはめた動かない手を目にした時、小藤は思わず声をあげた 。"こんなん絶対ウソや!"

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