硫黄島 戦場の郵便配達
クリント・イーストウッド監督インタビュー

「硫黄島〜戦場の郵便配達〜」のドラマ主演の伊藤淳史さんが、硫黄島を題材にした映画「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」を製作したクリント・イーストウッド監督にインタビューしました。
(伊藤淳史:以下[伊]、クリント・イーストウッド監督:以下[ク])

[伊]お会いできて光栄です。俳優をしている伊藤淳史と申します。今日はお会いできて本当に光栄です。

[ク]こちらこそ。

[伊]質問を用意して来たので、よろしくお願いします。

[ク]良い答えは出せないかもしれませんが、準備はできています。

[伊]今回、硫黄島を題材にしようと思ったきっかけはなんだったのですか?

[ク]私は「父親たちの星条旗」の方の準備をしていて、あの原作本の脚本を作っていました。その時に私は栗林中将や島の防衛などに興味を持つようになりました。硫黄島やそこでの葛藤について読み進めるにつれて、栗林中将はユニークなキャラクターだったに違いないと気づきました。あのような厳しい状況であれほどのことができるということは、クリエイティブな戦術をもった人間に違いないと思いました。そこで私は彼の人生についての資料を手に入れ、とても興味深い人間だということを知りました。
そして、他にも硫黄島には興味深い人物がたくさんいたことを知りました。彼らのその後は誰にも分かりませんが、島から出られなかったことだけは確かです。そこにどのような人物たちがいたのか、私は興味を持つようになったのです。そこにいた、普通の人がどのような人間だったのか。
硫黄島の政治的要素ではなく、8平方マイルという小さい島に送られるということがどのようなことなのか。水も何もない場所を防衛し続け、自らの人生をそこで終わらせなければいけない。それはとても難しい要求です。ですから、人々がそれをどのように感じていたのかを知りたくなったのです。

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