イノセント・ラヴ
-Story-
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佳音と殉也は、1枚の毛布に包まって眠りについた。するとそこにやってきたのは耀司だった。耀司は、いきなりナイフを取り出して叫び、殉也に襲いかかった。それに気づき、耀司と激しく争う殉也。それを見ていた佳音の脳裏に、事件の夜のことが鮮明に蘇った。父親の誠太郎(平田満)を刺そうとした佳音から耀司がナイフを奪ったことを。耀司が、誠太郎を庇おうとした母・順子(辻千春)を誤って刺してしまったことを。そして、再び誠太郎ともみ合いになった耀司が、ついに彼を殺害してしまったことを…。
佳音がすべてを思い出したことを知った耀司は、何もかも自分がやったんだからこれでいいんだ、と言うと、ナイフを自分の喉元に向けた。殉也は、咄嗟に耀司の手を抑えてそれを制し、ナイフを振り落とした。佳音がすべてだった自分の役割はもう終わったのだから死ぬしかない、と叫ぶ耀司。殉也は、そんな耀司に、佳音のために生きていてほしい、と訴えた。耀司は、肩を震わせて泣いた。
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