イノセント・ラヴ
-Story-
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殉也は、佳音が戻ってこないことに急に不安を覚え、彼女を探しにいく。佳音を探して、夜の街を走る殉也。すると、聖花が好きな白いカサブランカを抱えた佳音が歩いてきた。殉也は、ホッと胸をなでおろし、佳音の腕をとって一緒に帰ろうとした。ところが、その瞬間、佳音の脳裏に事件の夜の出来事がフラッシュバックし、佳音はその場で意識を失って倒れてしまう。
殉也は、佳音を家に運び、ソファーベッドに寝かせた。ほどなく佳音は目を覚ました。殉也は、佳音の帰りが遅くて不安に襲われたこと、倒れたいまも目を覚まさないのではないかと怖くなったことを佳音に話すと、「僕はもう、佳音ちゃんがいないとダメなんだな」と続けた。そんな殉也に対して、佳音は、自分にはそんな価値はない、だからみんな離れていってしまうのだ、と返す。殉也は、佳音を見つめて、「僕は離れない」と告げた。と、そのとき、聖花の部屋で、寝返りをさせる時間を知らせるアラームが鳴った。
殉也は、佳音が持ってきたカサブランカを抱えて、聖花の部屋のドアを開けた。そこで殉也は、信じられない光景を目にする。聖花が、ベッドの上で上半身を起こしていたのだ。遅れてやってきた佳音も、その姿に驚きを隠せず…。
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