イノセント・ラヴ
-Story-
[5/6]

殉也は、佳音を追いかけ、疑ったことを謝ると、聖花のことを話し始めた。聖花が婚約者であること、結婚式の日に事故にあったこと、そして、医者が見放してもいつか目を覚ますのではないかという希望を持って教会で祈っていることを。聖花なしに自分の人生はあり得ない――佳音は、そう言ってうなだれる殉也の手をとると、「私、祈ります。あなたに幸せになってほしいから…いつかあの人の目が覚めるように、私も祈ります」と告げ…。

佳音は、再び殉也の家の清掃の仕事をするようになった。開かずの間だった聖花の部屋のドアは、開かれるようになっていた。佳音が駅の清掃をしていることを知った殉也は、自分がピアノを弾くアルバイトをしているレストランでウエイトレスを募集していることを彼女に告げた。

[BACK|NEXT]

もどる
0.イノセント・ラヴ TOP

(C)フジテレビジョン