殺人行おくのほそ道
- あらすじ -

実は京都で骨董商を営む傍ら、高利貸もしているという岸井は、一億もの大金を隆子に工面していた。そして隆子に岸井を紹介したのが江里子だったのだ。
それを聞いた麻佐子は、商売も好調で経済的に困っている様子のなかった隆子が、一体何のためにそこまでして金を作ったのかと悩んだ。
そして、それが何のためであるかを掴んだという岸井からの連絡を受け、会う約束を取り付けた直後、またしても岸井が犠牲者となった。

寸でのところで逃げてしまう真実への糸口。だが、このとき麻佐子は、今回の連続殺人事件の大きな関連性に気づいていた。
海野は日光、江里子は自宅で殺害され福島に運ばれ、そして岸井も福島の須賀川で発見されている。いずれも現場は、その昔芭蕉が旅した「奥の細道」に登場する地なのだ。

十年前、叔父の信雄と奥の細道を辿る旅をしたことのある麻佐子は、大学院でも「奥の細道」を研究していた。自分と関係の深い「奥の細道」とを関連づけた事件…。
突然、不安に駆られる麻佐子。とそこへ、叔母の隆子が容疑者として連行されたとの知らせが入った。憧れの叔母の転落を耳にして打ちひしがれる麻佐子。それでも隆子の無実を信じる麻佐子は、五郎が止めるのも聞かず事件の真相を掴もうと動きはじめた。

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