花嫁とパパ
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その日の夕方、病院にやってきた三浦に誠造は、実家で母・房江(田島令子)を支えながら、呉服店を継いでほしいと話す。父親の気持ちが痛いほどわかる三浦は、それを否定しきれないが、結婚相手を自分で決めることだけは譲れないと主張する。見舞いのために病室を訪ねようとしていた愛子は、そんな三浦の決意を聞き、嬉しい気持ちになる。

病院からの帰り道、愛子は犬飼美奈子(和久井映見)のカフェに立ち寄る。そこでは賢太郎が美奈子に、愛子が嫁いだ後、ひとりになる自分を想像して不安になっていると明かしていた。入り口に立ち止まったままの愛子は、賢太郎の思いを知り、切なくなる。すると、賢太郎は妻・陽子が生きていてくれたら、と話しはじめる。そして、子供を産める身体ではなかった陽子が出産を決意したときに反対しきれなかった自分は、間違っていたんじゃないかと、悔やむように言うのだ。そんな話を初めて聞いた愛子は、「私を産んだせいで、お母さん、死んじゃったの? お父さんの一番大切な人を、私が」と衝撃を受け、賢太郎が制するのも聞かず、外へ走り出てしまい……。

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