花嫁とパパ
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翌日、愛子が出社すると、鳴海がクビになるという噂がたっていた。それを聞いた愛子は、いてもたってもいられずに、環を探しに行く。自宅、行き付けの店などを探し回るが見つからない。そんなところへ、三浦から環が会社に戻っているという電話が。会社に戻った愛子は、荷物の整理をしている環に、鳴海がクビになりそうなことを伝え、助けてほしいと訴える。しかし、環は会社を辞めた自分には関係がないと言う。

翌日、愛子は、鳴海とともに広告代理店を訪ねる。謝ったところで許してはもらえないが、会社の面子を保つため、形だけでも謝罪に行くのだと言う。そんな鳴海に、パリに旅立とうとしている桂木から電話が入る。次回、鳴海と仕事ができるよう会社に要請したというのだ。鳴海は、自分の現在の状況を伝えることもなく、それを楽しみにしていると言い、電話を切る。広告代理店の会議室に通された鳴海と愛子は、現れた局長に頭を下げ、今回のことを詫びるが、聞き入れてもらえない。と、そこへ、環が空港にいるはずの桂木を連れて入ってくる。桂木は局長の前に歩み出ると、仕事を受けた自分も同罪なので、鳴海と同様に処分してほしいと訴える。そして、広告代理店の契約書を取り出すと、それを解消してほしいと迫る。なぜ、そこまで鳴海に肩入れするのかといぶかしがる局長に桂木は、鳴海が洋服が好きだからだと説明。好きだという気持ちより、強い理由なんてないと、自分をここまで連れてきた環に微笑みを返しながら言う。これには局長も折れるしかなく、特別に許してもらえることに。

一件落着し、桂木がパリへ旅立つのを見送った愛子たちは、会社に戻ってくる。そこで環は鳴海に、リークしたのは個人的な感情からだったと言い、謝罪をする。環の気持ちを察した鳴海は、辞表を返すと、会社に残るようにと慰留する。そんなふたりのやりとりを、愛子と三浦が微笑みながら見つめる――。

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