拝啓、父上様
-トピックス-
『拝啓、父上様』のエンディングに登場するモノクロスティール写真は、役者や風景の一瞬を鋭く、そして温かく表現しています。
その写真を撮影しているのは、写真家のヤマモトヨウコさん。
ヤマモトさんから、みなさまにメッセージを頂きました!
「拝啓、父上様」のタイトルバック写真を担当させていただいてます、ヤマモトヨウコです。番組のホームページを通して、沢山のメッセージをいただき本当にありがとうございます。皆様にご覧いただいてますタイトルバックは、モノクロ銀塩写真で構成しています。せっかくの機会ですので、銀塩写真というものについて少しお話させてください。しばしお付き合いを…。
今や、コストがかからずその場で見ることのできるデジタルカメラが急速に普及し、銀塩写真は「坂下」のように「地球存亡の秋!?」を迎えています。しかし、やはり神楽坂の風情とそこに生きる「坂下」の人々の情感を写真で表現するには、銀塩写真、それもモノクロームにまさるものは無いように思いました。
銀塩写真について簡単にご説明しますと、従来のフィルムによる写真(Photography光画)で、カメラに取り込まれた光によって化学変化した銀を現像したネガまたはポジを作り、それをまた引き延ばし機の透過光で銀塩の乳剤をぬった印画紙にやきつけて現像します。
実際に,神楽坂は坂と細い路地と黒塀の街。光と影が入り交じり、逆光の撮影状況も多いのですが、モノクロの銀塩写真は、デジタルに比べて黒から白への諧調も広く、逆光にも強い。ぼけ味もきれいで、工夫次第で条件も空気感に変えて撮ることができます。写真は一瞬を永遠に残すメディアですから、シャッターのタイムラグがない…というのも、私には重要です。動きばかりでなく、人の表情も刻々と変ります。素晴らしい役者さんばかりですから、一瞬の表情の変化も見逃せません。
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