ハチミツとクローバー
Story
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あくる朝、竹本は、シンや六太郎に別れを告げる。棟梁が、自転車を修理に出していてくれたことを知った竹本は、離れた場所で作業をしていた棟梁に向かって大きな声で礼を言うと、深々と頭を下げた。

作業を終えて部屋に戻った棟梁は、カバンの上に木片が置いてあることに気づく。その木片には、「お世話になりました 竹本」と、美しい字が彫られていた。棟梁の顔に、一瞬、笑みが浮かんだ。

神社を出発した竹本は、北に向かって自転車を漕いでいた。吹っ切れたような清々しい表情で…。

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