ﾊﾁﾐﾂとｸﾛｰﾊﾞｰ
Interview
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Q.その成海璃子さんと一緒にお芝居しているときの印象をもう少し教えてください｡
さっき､ｽﾀｯﾌとも話していたんですよ｡｢さっきのｼｰﾝでさ､成海璃子をこの距離で見たじゃん｡かわいいんだよ!｣って(注:絵を描けなくなって泣き崩れているはぐみを抱き起こすｼｰﾝでのこと)｡みんなは｢でも､中学生ですよ?｣って言うんだけど､｢いや､そういうことじゃないんだよ!｣って(笑)｡ただ､それがﾘｱﾙな物語であり､おそらく原作にも沿った感情なんじゃないかな､って思うんです｡原作の漫画は完結している物語ですから､どうなっているか周りに聞くわけです｡でも僕は､ｽﾋﾟﾝｵﾌまではいかないですけど､ﾊﾞｰｼﾞｮﾝまではいかないですけど､流れに沿えばいい､というか…｡花本というｷｬﾗｸﾀｰと､演じる村上淳という､凄くﾏｰﾌﾞﾙなところで､花本はぐみと向き合っているというか…｡｢好き｣っていう言葉は凄くｼﾝﾌﾟﾙなんですけど､そこには､もの凄くたくさんの種類がありますよね｡相手にもよるし､その相手に対しても日によって違ったりするものでしょ? 僕は､原作も読んでいないし､原作のｷｬﾗｸﾀｰに向かっているわけでもないんですけど､本当に素晴らしい物語だな､っていうことを凄くｳﾌﾞに感じているんです｡でもその結果､原作に向かっているに近いような感じもしているんです｡現場に立っていて､撮った=そういう出来事が起こった､というなかで感じることがありますよね｡で､回を追うごとに脚本を読んでいくと､例えば､花本も昔､絵だけで食っていきたい､と思っていた感情が出てくるとするじゃないですか｡
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