西遊記
-Story-
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すると､一心に経を唱えていた三蔵が悟空を確認する｡三蔵によると､部屋の格子は自分の意思で閉ざされていると言う｡ならば自ら出てきて欲しいと悟空は訴えるが､三蔵は首を縦にふらない｡三蔵を失った後の自分たちの心も考えて欲しいと､必死に訴え続ける悟空｡差し伸べた悟空の手を三蔵が握り返した時､その目から涙がこぼれた｡すると､格子が外れていく｡悟空の必死な願い､生きることの大事さに三蔵が改めて気づいたからだ｡
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