ガリレオ
- No.007 -
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菅原がいる部屋に駆けつけた静子は、パイプハンガーに接続されたケーブルをコンセントから引き抜いた。が、パイプハンガーには変化はなかった。次の瞬間、死んでいるはずの菅原が顔を上げた。菅原の体は、首にかけられたロープではなく、ワイヤーで吊るされていたのだ。
ロフトに隠れていた湯川と栗林が声をかけると、静子は激しく動揺する。栗林は、菅原がガンではないことを静子に告げると、助かってよかった、などという彼女を、金だけが目的だろう、と非難した。湯川は、栗林を制し、何故プラグを抜いたのか、と問いかけた。電気を止めればパイプが下がると思ったのは、同じものを見たからだ、と湯川は静子に告げた。「計画も、その構造も、どんな方法を使うのかもすべて確認する――あなたはそういう人でしょう」。湯川の言葉に、静子は観念したように微笑んだ。
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