ガリレオ
- No.007 -
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湯川は、研究室に薫を呼び、自殺のトリックを再現した。それは、電圧を加えることで粘性が変化するER流体を利用し、自殺に使われたパイプハンガーが上下するようになっているものだった。ER流体は、ロボットにとっての筋肉の役割を果たすために使用されるものだった。湯川が峰村の会社で見たものは、ER流体の業者のトラックだった。冬美は、峰村に唆されて、狂言自殺騒動を起こしたのだ。自殺に使われたパイプハンガーは、スイッチを使って自分でパイプを下げられる仕組みになっていた。菅原が事件の1週間前に見たのは、冬美が予行練習をしたときのものだった。

事件当日、予行練習で装置の安全性を確認した冬美は、何の疑いも持たず、計画通り狂言自殺をしようとした。しかし峰村は、遠隔操作で冬美がスイッチを押してもER流体に電流が流れ続け、パイプが下がらないようにしたのだ。4分の空白時間があったのは、峰村が管理人を訪ねる前に、その装置を回収したためだと推測された。
と、そのとき、薫の携帯電話に弓削(品川祐)から連絡が入った。峰村が水死体で発見されたのだ。桜子(真矢みき)によれば、死因は溺死だという。

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