ガリレオ
- No.003 -
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取調べを受けた昌明は、事件のことを話し始めた。借金に苦しんでいた昌明は、伯母であるヒデから金を借りようとしていた。だが、ヒデはなかなかそれを了承しなかった。そのとき一緒にいた近藤が、ヒデに乱暴に迫った。元々心臓が悪かったヒデは、そのとき転倒したショックで息絶えてしまったのだ。運悪くそこにやってきたのが直樹だった。近藤は、ヒデの死を目撃した直樹を殺害し、ヒデの家の床下に穴を掘って投げ捨てると、上からコンクリートを流して固めるよう昌明に指示していた。
実は、ヒデの家の地下には、古いマンホールがあり、下水管は近くの工場にも繋がっていた。その工場は、毎晩8時から9時の間、熱水を放出していた。ポルターガイスト現象は、その蒸気がヒデの家の下にあるマンホールを共振させたために起きたものだった。この現象が、ヒデが生きている間には起きなかったのは、ヒデの死後、マンホールを取り巻く環境が変ったことを意味していた。それを暴いた湯川は、昌明と近藤を外におびき出した際、午後3時に放出するよう工場側に頼んでいた。
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