ガリレオ
- No.003 -
[4/7]

室内には、何故かいたるところに御札が貼られていた。人の気配はなく、薫たちが直樹の名を呼んでも返事はなかった。と、そのとき、突然部屋全体が激しく揺れ始める。薫は、弥生の腕を掴んで外に逃げた。ところが、家の周囲は静まり返っており、ヒデの家から聞こえていた物音もやがて消えてしまう。

薫は、ヒデの家で起きたのはポルターガイスト現象だ、と湯川に報告する。湯川は、ポルターガイスト現象の目撃例はほとんどが胡散臭い報告だと薫に告げると、彼女とともにヒデの家に向かった。ヒデの家を観察した湯川は、薫に、ヒデの家があるあたりの昔の地図を手に入れてくるよう指示する。
薫が持ってきた年代ごと地図を検証していた湯川は、ヒデの家が建つ前の地図に、あるマークがあることに気づく。その瞬間、湯川の脳裏に何かが閃いた。湯川は、今回のポルターガイスト現象が神崎の失踪と関係があること、そして昌明たちが恐れているのはヒデの霊ではなく、直樹の霊であることを薫に告げた。神崎の遺体はあの家のどこかに隠されている、と湯川は言うのだ。薫はショックを隠せなかった。

[前へ|次へ]

もどる
0.ガリレオ TOP

(C)フジテレビジョン