ガリレオ
- No.001 -
[5/8]

湯川と薫が訪れたのは、山奥にある大学の実験場だった。そこには事件現場が再現されており、学生たちが実験の準備を進めていた。湯川が立てた仮説は、時田製作所から炭酸ガスレーザーを発射し、鏡の反射を利用してターゲットに当てた、というものだった。

あくる日の夜、薫は、弓削とともに事件現場で張り込みをしていた。湯川が撒いたプラズマ自然発生説の罠に、犯人がかかるかどうかが勝負だった。と、そのとき、車の横にひと筋の赤いラインが走り、次の瞬間、置かれていたゴミが燃え出した。車を飛び出した薫は、時田製作所に急いだ。薫は、その途中の電柱に、金でコーティングされた鏡が設置されていたることも確認していた。
薫が時田製作所に侵入すると、炭酸ガスレーザー装置の発射口が開いた窓に向いていた。傍らには、ノートパソコンがつながれており、電話受信ソフトが起動している。するとそこに、ひとりの男が入ってきた。それは、金森だった。

[前へ|次へ]

もどる
0.ガリレオ TOP

(C)フジテレビジョン