不信のとき
-Story-
[9/11]

本当に義雄のことを愛していたのかと尋ねるマチ子に、道子は愛していた、今でも愛していると答える。もっと正確に言えば、義雄を愛している自分を愛していると言う。愛してさえいれば、必ず夫は戻ってくる、そう信じて生きていくのが妻の意地と言う道子。それに対して、愛してさえいれば、必ず男は寄り道をしてくれる、そう信じて生きていくのが愛人の意地と言うマチ子。さらに、ダイヤの指輪をしているからと言って、幸せとは限らない、でもダイヤの指輪をしているからたくましく生きられる、自分はそういう女なのだと言い切るマチ子。それに対して、結婚しているからと言って幸せとは限らない、でも結婚指輪をしているからたくましく生きられる、自分はそういう女だと毅然と言い切る道子。女同士の闘いにピリオドが打たれた。

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