不信のとき
-Story-
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義雄が退職金を前借りすれば払えない額ではないとマチ子は言い、その手続きのために人事部長もゴルフに誘われたのだという。島原はすぐにその手配をするから、早く片を付けろと告げた。愕然と震える義雄に、島原は、一個人のプライドなんかより会社のメンツの方が大切だ、と冷たく言い放ち義雄を置き去りにする。
道子に頭を下げて報告する義雄。道子は、恐ろしい女だと批判しながらも、自分は義雄の退職金などハナから当てにしていない、だからご自由にどうぞ、と冷め切った表情で言い放つ。
数週間後。マチ子は不動産屋へ行き、契約書に印を押す。
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