不信のとき
-Story-
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ある日、義雄は取引先の中小企業の社長、小柳新吾(石田純一)と小料理屋で食事した後、銀座の高級クラブへ連れていかれる。雇われママの野上マチ子34歳(松下由樹)は最近、来店するようになった義雄のことが気になっていた。マチ子は3年前に付き合っていた男から、お腹の子を堕ろすよう告げられて振られたという傷を背負っている。父も母もいない彼女の唯一の家族は、弟の俊也(和田正人)。就職活動のため、上京している俊也は姉が幸せになることを心から願っている。
やがて、小柳は用事があると言って店を出ようとし、義雄も席を立つが、マチ子から引き止められる。面倒な客がいるから、まだしばらくいてほしいというのだ。小柳が向かった先は繁華街でギターを弾きながら歌う伊藤マユミ(福田沙紀)のもとだった。彼は妻も成人した子どももいながら、この若い愛人に入れ込んでいる。
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