不毛地帯
- 第十五話 -
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ジャカルタの黄邸を訪れた壹岐と兵頭は、リーガン会長に会い、サルベスタン鉱区入札に関し、パートナーシップを結ぶ約束を取り付ける。次の問題は、100億円に及ぶ開発資金の確保だった。壹岐たちは、社内の反対勢力を抑えるために極秘で動き始めた。壹岐たちは、財務本部長の武蔵稔(中原丈雄)、鉄鋼担当専務の堂本重人(浅沼晋平)をシンガポールに呼び、賛同を得る。里井の命令を受けて壹岐たちの動向を探っていた業務本部長の角田保(篠井英介)は、そうした動きを掴むことができずにいた。

帰国早々、壹岐は、アメリカ近畿商事時代の部下・海部要(梶原善)と、壹岐のアパートのメイドを務めていたハル江(吉行和子)の訪問を受ける。海部は出張で、ハル江はたまたま里帰りでともに帰国していたのだという。そこにやってきた角田は、わざわざ妻に作らせた和食を壹岐に届けにくる。壹岐は、礼を言ってそれを受け取った。

壹岐たちがハル江の作った夕食をとっていると、秋津千里(小雪)から電話が入る。千里は、日本陶芸展の打ち合わせで上京していた。その際、壹岐のアパートを訪ねる約束をする千里。
電話の相手がNYのアパートに泊まった女性だと察したハル江は、海部を連れて壹岐の部屋を後にする。そこに再び千里から電話が入る。ガス窯が故障したので夜行で京都に戻らなければならないため、壹岐のもとに行けなくなった、という電話だった。それを聞いて、ガス窯の故障くらいで帰ることはない、と言ってしまう壹岐。千里は、そんな壹岐に、自分はいつも仕事を優先するのに私の仕事には理解がない、といって電話を切ってしまう。

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