不毛地帯
- 第十二話 -
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翌日、里井は、角田や八束らとともに、フォーク調査団の接待をする。一方、壹岐は、千里に会うためにあるホテルを訪れる。そこで壹岐は、国際ロビイストの竹中莞爾(清水紘冶)に偶然出会う。竹中は、石油部長の兵頭信一良(竹野内豊)の名前を出し、中東の石油に関していい話があるから一度連れてくるよう壹岐に告げた。

壹岐は、竹中を警戒しながら千里の部屋を訪ねた。昨夜、電話に出たのが泰夫だったことを知った壹岐は、ふたりの関係は理解し難い、と千里に告げる。「壹岐さんにあれこれ言われる筋合いはないはずです。私たちは夫婦じゃあるまいし…」と反発したものの、久しぶりの再会にも関わらず口論してしまったことの愚に気づいてすぐに謝る千里。壹岐は、そんな千里を抱きしめた。

あくる日、里井たちは、フォーク調査団との最終会合に臨んだ。そこには、アーリックマンの姿もあった。そのアーリックマンから、合弁会社設立を前向きに検討する、という回答を得た里井は、大門に喜びの報告をした。だが、不安を拭うことができない壹岐は、毎朝新聞社の田原秀雄(阿部サダヲ)と極秘で会うことにする。壹岐は、近畿商事の情報を提供することを約束し、田原から話を聞く。実は、アーリックマンは1週間前から来日しており、田原はずっとその動きを追っていたのだという。その間、アーリックマンと行動を共にしていたのは鮫島だった。

壹岐は、ただちにそのことを大門に報告した。するとそこに角田が飛び込んできた。自由党の田淵幹事長(江守徹)から、大門に聞きたいことがある、という呼び出しの電話があったというのだ。大門は、壹岐を同行させて、田淵の邸宅を訪れるが…。

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