不毛地帯
- 第十一話 -
[3/3]
壹岐が会社に戻ると、ロスから帰ってきた塙がやってきた。塙は、壹岐にとって千里が特別な存在ではないかと気づき、佳子の話をしてしまったことを気にしていた。塙から、千里との結婚を考えているのかと問われた壹岐は、一瞬戸惑いながらも、どんな形にせよ彼女の将来を見守ってやらなければならないと思っている、と答えた。
その夜、壹岐は千里に電話をする。千里は、ホテルの部屋で帰国の準備をしていた。千里は、壹岐と結ばれたものの、不安を抱えて苦しんでいた。壹岐は、そんな千里に、気持ちはわかっているつもりだし、すべてはこれからじゃないか、と言葉をかける。
別の日、無事帰国した里井は、大門のもとを訪れる。大門は、里井の体調を気遣い、無理をしないよう助言した。里井ひとりに頼っていたことへの反省も踏まえ、フォーク社との今後の交渉に関しては、壹岐をもっと使う体制にするつもりだという大門。すると里井は、いきなり激高し、出世のために自分を重病人に仕立て上げる壹岐は恐ろしい男だ、などとまくしたて、大門を驚かせる。
1週間後、フォーク社を訪れた壹岐は、アジア渉外担当のプラット(ニコラス・ペタス)から、日本を訪れる5人の調査団メンバーを紹介される。重要なのは、千代田自動車と外資が提携するのではないかということで目を光らせているマスコミ対策だった。
先乗りして東京で調査団を出迎えた八束や不破秀作(阿南健治)は、慎重に彼らをホテルまで送り届けた。だが、八束たちからの報告で、日本にやってきたのは5人ではなく4人だと知った壹岐は、強い不安を抱き…。
[前へ]
△もどる
0.不毛地帯 TOP
(C)フジテレビジョン