不毛地帯
- イントロダクション -

ドラマのプロデュースを手がける長部聡介(フジテレビドラマ制作センター)は、
「フジテレビ開局50周年企画として何がふさわしいだろうか、と考えたときに、やはりその"50年"という時の流れを感じさせるものがいいのではないかと思いました。この作品は、戦争という悲惨な体験を経て、現在の日本社会の礎を築いた男たち、そしてそれを支えた女たちの物語。パソコンも携帯もない時代、彼らは熱く、必死に生きていました。そこには愛情、憎悪、悔恨、嫉妬、欲望、誇り、悲しみ…ありとあらゆる人間の感情がむき出しで蠢いていたのです。その過酷なまでのエネルギーに突き動かされた男と女の姿はどこか閉塞感漂うゲンダイの我々の心を強く揺さぶります。内容、スケール感など、すべての面において、50周年にふさわしい骨太な人間ドラマであると確信しています」
と企画意図を説明しています。

また、主人公・壹岐正を演じる唐沢さんに関しては
「主人公・壹岐正は戦争中、大本営参謀のエリート軍人であり、終戦後ソ連軍に拘束されてからはシベリアの強制収容所で囚人として過酷な労働を11年間も強いられ、生死の境をさ迷うという特異な体験をしています。いわば戦争の加害者であり、被害者でもあるわけです。この一筋縄ではいかない、複雑な役を演じられるのは役者としての圧倒的な存在感と抜群の演技力を持つ唐沢さん以外ないと考えました」
と期待を寄せています。

唐沢さん演じる壹岐を取り巻く登場人物たちにも、豪華役者陣が勢ぞろいしています。壹岐正の妻に和久井映見さん。陸軍士官学校以来の同期であり親友に、柳葉敏郎さん。後に壹岐の心の支えとなる女性に小雪さん。軍人時代の上官に、橋爪功さん、中村敦夫さん。上官の息子で現在は僧籍に入っている元軍人に佐々木蔵之介さん。商社で働き始めてからの壹岐を取り巻く人々として、原田芳雄さん、天海祐希さん、竹野内豊さん、岸部一徳さん、伊東四朗さん、段田安則さん、古田新太さん、阿部サダヲさん、松重豊さんと、まさにこの一作品で、連続ドラマが数本作れてしまうほど豪華かつ個性豊かなキャストの共演が実現しました。

ドラマの舞台となるのは、1960年代、1970年代の日本。しかし、「懐古調のドラマなんじゃないの?」などと思う事なかれ! この作品は、単なる戦後史を描いたものではなく、その激動の時代を、矛盾を抱えつつも必死に生きた、壹岐正という一人の男の生き様を通じ、葛藤、純愛、悲恋、嫉妬、確執…など、まさに、"人間"そのものを描いた普遍的な作品なのです。主人公が悩み、時に挫折し、葛藤しながらも、次々と現れる難題に果敢に挑んでゆく姿は、必ずや見るものに勇気を与え、共感を抱かせることでしょう。

空前絶後のスケールでお届けする、フジテレビ開局50周年記念ドラマ『不毛地帯』にご期待ください!!

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